乳がん既往女性のホットフラッシュ

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乳がん既往女性のホットフラッシュ

コクランレビューの概要

乳がんの既往がある女性では、ホルモン療法(HRT)はがんの再発リスクを高める懸念があるため推奨されません。しかし、ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり)などの症状に悩まされる方は少なくありません。本レビューは、ホルモンを使わない方法(薬物療法・鍼治療・リラクゼーションなど)が、乳がん既往女性のホットフラッシュにどの程度効果があるかを検討したものです。

Rada G, et al. Cochrane Database Syst Rev. 2021, Issue 12. CD004923
コクランレビュー全文(英語) /  日本語要約(Cochrane)

主な結論

  • クロニジン、SSRI/SNRI、ガバペンチンといった薬物療法は、ホットフラッシュの頻度・重症度を軽度〜中等度改善する効果が示されました。
  • リラクゼーション療法は、2件の研究のうち1件で有意な効果が示されました。
  • 鍼治療については1件の研究(Deng 2007、乳がん患者72人)のみが対象となり、偽鍼と比較して統計的に有意な差は示されませんでした。
  • 日本乳癌学会のガイドラインは「確定的ではないが効果は期待できる」とやや前向きに紹介していますが、確立された治療法ではありません。

安全性

乳がん手術後は、リンパ節郭清を受けた側の腕にリンパ浮腫のリスクがあります。日本乳癌学会のガイドラインでも、手術をした側の腕には鍼や灸、強い力でのマッサージを避けるよう明記されています。鍼灸院で乳がん既往の方を施術する際は、主治医の診療・指示を優先し、患側への施術を避けるなど、具体的な指示に従うことが不可欠です。