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更年期のホットフラッシュに対する鍼療法
コクランレビューの概要
ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり)は、更年期に最もよくみられる血管運動神経症状です。ホルモン療法(HT)が最も効果的な治療とされていますが、健康リスクへの懸念から、鍼治療など薬を使わない方法を求める女性が増えています。本レビューは、鍼治療がホットフラッシュの頻度や重症度、生活の質(QOL)にどのような効果があるかを検討したものです。
Dodin S, et al. Cochrane Database Syst Rev. 2013, Issue 7. CD007410
コクランレビュー全文(英語)
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主な結論
- 鍼治療を偽鍼と比較した研究では、ホットフラッシュの頻度に明確な差は見られませんでした。重症度についてはやや軽減する傾向がみられましたが、乳がん治療を経験した女性を対象とした研究を除くと、この差も見られなくなりました。
- 鍼治療をホルモン療法と比較した研究では、鍼治療の方がホットフラッシュの頻度を抑える効果が有意に劣るという結果でした。
- 鍼治療を無治療・待機群と比較した研究では、頻度・重症度・QOLのいずれも改善する可能性が示されましたが、対照群が偽鍼ではないため、効果の一部は治療を受けているという安心感によるものである可能性も否定できません。
- 重篤な有害事象の報告はありませんでしたが、有害事象そのものの報告が不十分な研究も多くありました。
安全性
現時点では、鍼治療が更年期のホットフラッシュに対して偽鍼(プラセボ)を上回る効果を持つと結論づけるだけの十分な証拠はありません。安全性については重篤な問題は報告されていませんが、これは「効果が証明されている」こととは別の問題です。

